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ナショナルジオグラフィック日本版、2022年11月21日
ニュージーランドの温室効果ガス排出量は世界全体のわずか0.17%程度で、しかもすでに電力の82%を再生可能な資源から得ている。
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発表当日から、政府は批判にさらされた。環境保護団体「グリーンピース」は、構想は不十分で、削減目標の達成は不可能だと唱え、また野党アクト党は、新たな税金によって農業生産がエネルギー効率の低い国に移り、結果的に世界の排出量を増やしてしまう可能性があると指摘した。
なるほど、「げっぷ税」のない国での酪農・肉牛の畜産が増えてしまうわけだ。
ニュージーランドで肉牛やヒツジを扱う農場の4分の1が、先住民のマオリ族によって経営されている。英国の植民地支配の名残で、マオリ族に残された土地の多くが質の悪い耕作限界地で、耕したり、別目的に利用することも非現実的だ。