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"優しい街"の住民はなぜ「Q」に目覚め、ペロシ議長宅を襲撃したのか
週プレNEWS、2022年11月14日(11月7日発売『週刊プレイボーイ47号』掲載)

中でも、1960年代のベトナム反戦運動の頃から急進的左派の"要衝"となっていたカリフォルニア大学バークレー校のあるバークレー市は、低所得者を条例で徹底的に守り、薬物中毒者や精神疾患がある人にも「自由に生きる権利」を全面的に尊重する"優しい街"です。

容疑者はこの街でドラッグ依存、メンタルの病気を抱え、すれすれの生活を続ける中でQアノン、反ユダヤ主義などに染まっていったようです。

(略)

LSDなどの幻覚剤を「代替医療」として推奨するカリスマ移民女性が(おそらく経済的に搾取しながら)従えてきた依存症男性のひとりがなんらかの事情でミニ・コミューンを出て、孤立する中で妄想を深め、トランプ運動に救いを見いだし、事件に至った――という流れがあるようです。

思想的に右とか左とかではない人なんだな。
自由と治安は両立するか。ペロシ邸襲撃事件が突きつけた問い
週プレNEWS、2022年11月21日

彼はずっと社会から逸脱した生き方、考え方をしていたわけですが、寛容なバークレーではそれをとがめる人も、是正しようとする人もいなかったでしょう。今回の事件を、自由な社会にとっては甘受せざるをえない代償ととらえるのか、それとも社会の不作為が生んだ悲劇ととらえるのか。簡単に答えが出る問いではありません。

また、くしくも先日、そのベイエリアに本社を置くTwitter社をイーロン・マスク氏が買収しました。

at 2022-11-21T07:23:26Z